ケンウッド、パイオニア、シャープ、ソニーの4社は、オーディオ機器などにインターネットから音楽を直接配信するサービスの事業を検討するための企画会社、エニーミュージック企画株式会社:サービス名称は「any music(エニーミュージック)」を設立することで合意したと発表した。
「any music」は、著作権管理・配信技術に「OpenMG X」を採用。ネットワークにつながった「any music」対応のホームオーディオ機器に直接配信することにより、デジタル音楽コンテンツを、著作権を保護した形でユーザーに届けることができる。
このサービスにより、ユーザーは家庭内で対応のホームオーディオ機器により簡単な操作で直接、楽曲を試聴・購入し、その場で高音質な音楽を楽しむことができる。
また、ダウンロードされた楽曲をホームオーディオ機器で楽しむだけでなく、Net MD対応機器やメモリースティック対応機器などのOpenMG対応ポータブル機器に転送して楽しむこともできるとしている。
オーディオ機器メーカーとしてオンキヨー、デノン、日本ビクター、パイオニア、半導体メーカーとしてNECエレクトロニクス、日立製作所、富士通、三菱電機が賛同を表明している。
エニーミュージックでは「any musicサービス検討会」を開始し、レーベル各社に参加を求め、サービス内容を共同で検討していくとしている。
企画会社での検討後、事業会社を設立し、2003年秋に「any music」サービスの開始を予定している。
<コメント>
4社の設立となっているが、明らかにソニーの戦略に則った企画会社。オーディオ機器へのネット配信はRioportなどが取り組んでいたが、Microsoftも力を入れ始めており、日本企業連合でこれに挑む形。その武器がATRAC3とMDでは、世界市場に打って出られるかは不透明。日本市場を守るだけになってはしないか懸念もされる。
関連リンク:ソニーの発表リリース |