国際レコード産業連盟(IFPI)は、インターネットを使ったデジタル音楽配信向けのIDシステム「Global Release Identifier」(GRid)を発表した。
このGRidは、現在主に米国で発売されている音楽CDの特定に使われているUPC(Universal Product Code)バーコードの電子版。
GRidでは、UPCよりもナンバリング許容量を大幅に拡大、アルバムやシングルの識別はもちろんのこと、配信元や権利状況なども含まれる。採用企業は3000万点以上の作品にコードを割り当てられる。
どの音楽が作成/ライセンス/配信されているかを特定するシステムとして、世界のレコード業界の標準になるものとしている。
ただし、GRidはUPCやISRC(International Standard Recording Code)などの既存のID体系を置き換えるものではなく、それらのシステムと共存できるよう設計されている。
IFPIはこのシステムの管理にあたり、GRidコード発行希望者はGRid登録局に対して年間150英ポンドを支払う必要がある。
<コメント>
違法コピーファイルの流通を防止するために電子透かしを利用することが考えられるが、その際に使われるコードとしての利用が想定される。
関連リンク:国際レコード産業連盟(IFPI)のGRidサイト |