米Gracenoteは、「Gracenote Encode Software Development ToolKit(SDK)」を、非商用の開発者向けに無償公開すると発表した。
「Gracenote Encode SDK」は、MP3のエンコード/デコード機能を持ったCDDBのSDK(ソフトウェア開発キット)。MP3のエンコード/デコードやmp3PROのデコード機能に加えて、同社が提供している、楽曲のアーティスト/タイトル名などのデータベース「Gracenote CDDB」を利用できる。
このSDKを利用することにより、エンコードを行ないながら、インターネットから自動的に楽曲データを取得し、曲データを含んだMP3ファイルを簡単に作成できる「MP3ジュークボックスソフト」を開発できるとしている。
Gracenoteでは、MP3関連特許を有しているThomson Multimediaとの特別な提携関係により、今回の無償公開を実現したという。
非商用のアプリケーションの配布については、Gracenoteのテスト/承認を受けるまでは、100クライアントまでの配布に限定される。また、承認後も配布ユーザーが25万人を超えると商用ライセンスの適用対象となる。
現在、Windows版、UNIX版、Macintosh版のβバージョンが公開されており、最終リリース版を4月中旬に公開する予定。
<コメント>
CDDBはそこへアクセスするアプリケーションソフト開発者へのライセンス料でビジネスとして成り立っていたはずで、これを無償化することはビジネス分野でのMP3離れを食い止めることにあると見られる。
関連リンク:Gracenoteの発表リリース |