2003/07/25
凸版印刷、コンテンツ流通でビジネスモデル特許を取得
 
 凸版印刷は、運営するコンテンツ流通事業『Bitway(ビットウェイ)』に関して、ビジネスモデル特許を取得したと発表した。

 取得した特許は、1999年に出願した「有償情報の流通方法」で、特許第3428979号として、2003年7月下旬に登録公報が発行される予定。

 権利の内容は下記の通り。
 (1)『Bitway』を通じて販売されている有償コンテンツをユーザが購入するにあたり、各ユーザが送信する購入依頼に対して、
 (2)ユーザの契約するISPにて「ユーザ認証」と「課金」が行われるとともに、『Bitway』に対して「アクセスキー」の発行が依頼される。
 (3)『Bitway』では、ISPの依頼に基づいて、「アクセスキー」を発行し、ユーザに配信する。
 (4)ユーザは、「アクセスキー」を『Bitway』に送信し、『Bitway』では「アクセスキー」の認証を行い、ユーザが送信した「アクセスキー」が正しい場合のみ、有償コンテツを楽しむことができるという仕組み。

 この仕組みにより、ユーザはクレジットカード番号などを画面上で入力することなく、ISPで決済することが可能となっている。

 ISPにとっても、自社の課金システムを利用しながら、『Bitway』の持つ豊富なコンテンツを手軽に活用することができ、CPにとっても自社コンテンツを『Bitway』に預ければ、『Bitway』の持つ複数の販売チャネルを効果的に利用しながら、煩雑な事務作業に追われることなくコンテンツを販売することができる。

<コメント>
デジタルコンテンツの仕組みとしては、ISP課金と呼ばれるもので音楽配信も当然その対象となる。リリースでは対象をBitwayに限定しているとしているが、特許の活用次第では他の事業者のISP課金サービスも抵触する可能性もある。

関連リンク:凸版印刷の発表リリース
 
 
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