2004/03/11
米Napster、IBMと共にメディア配信システム「Super Peer」を発表
 
 米Napsterは、IBMと提携し、帯域幅を節約するメディア配信システム「Super Peer」を大学、ISP、大企業向けに提供すると発表した。

 Super Peerは、Linuxが動作するIBMの「eServer BladeCenter」に対応したシステムアプリケーション。アクティブ・キャッシュ管理機能によって,コンテンツをローカル・サーバーのキャッシュ・システムに格納できるため、ダウンロードに要する帯域幅を節約し、同時に動作している他のアプリケーションのサービス品質を向上できる。

 帯域幅の利用を管理しない従来のP2P技術とは異なり、音楽をオンデマンドで配信しながら、ミッションクリティカルなアプリケーションのためにネットワークの帯域幅を確保できるのが特徴としている。

 これにより、音楽のダウンロード・サービスを利用する学生が多い大学では、帯域幅関連コストを大きく削減することができる。

 IBMは、eServer BladeCenterへのSuper Peer移植を支援するほか、インストール、サポート、システム管理サービスなどもオプションで提供するとしている。

<コメント>
すでにNapsterは、大学向けに合法な配信サービスを提供しており、最もP2Pユーザーが多いとされている大学へのソリューションに力を入れている。大学側も自らのネットワークで違法コピーを蔓延らせておくことは法的にもコスト的にもマイナスであり、こうした提案には乗りやすいと見られる。ただし、当のインターネットにフリーを求める学生たちの反応はその限りではないだろう。

関連リンク:米Roxioの発表リリース
 
 
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