2004/03/24
SMC、音楽配信サービスを利用する販促ツールを発表
 
 ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)は、ソニーが開発したPostscribed ID(以下PID)の技術を応用した、音楽のダウンロード購入権を収録して配布するCD-ROM販促ツール「Privinet(プリヴィネット)」を開発したと発表した。

 楽曲は、ソニー・ミュージック・エンタテインメント(SME)による配信サイト「bitmuisic」が提供する25,000曲(2004年2月現在)以上から指定できる。

 PIDは、大量生産されたCD-ROMディスク1枚ごとに個別情報を記録することができる技術。CD-ROM規格に準拠しており、市販されているほとんどのCD-ROM対応ドライブでの読み出しが可能となっている。対応OSはWindows。Macintoshに関しては順次対応予定。

 このツールを利用するプロモーション側は予算に応じた総楽曲数などを指定して、自らの顧客に音楽のダウンロード購入権付きCD-ROMとして配布することができる。ダウンロード時の認証にはCD-ROMに記録されたPIDが用いられる。

 SMCでは、CD-ROMディスクにクライアントが伝えたい大容量映像コンテンツを収録することはもとより、アンケート収集、CD-ROMナビゲーションデータの収集によるデータベース構築、会員登録によるメール配信など、One to Oneマーケティングをより具体的に実践するマーケティングツールとして活用できるとしている。

<コメント>
携帯電話の着メロでは、すでに企業のプロモーション用に配信サービスを提供している企業はあるが、それを音楽配信サービスに応用したもの。レーベルが限定されている点、着メロほど普及していない点が企業のプロモーションにはマイナスだろう。音楽配信サービスに近い企業といっても規格の問題が残り、簡単にはいかないと思われる。

関連リンク:ソニー・ミュージックコミュニケーションズの発表リリース
 
 
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