2004/04/20
音楽配信「エニーミュージック」が5月20日にサービス開始
 
 エニーミュージック、2004年5月20日よりブロードバンドネットワークを利用した音楽配信サービス「Any Music(エニーミュージック)」を開始すると発表した。

 エニーミュージックは、音楽配信サービスの事業化を検討していたエニーミュージック企画が2004年2月1日に事業会社化し、株式会社として設立された。ケンウッド、パイオニア、シャープ、ソニーの4社が中心となり設立され、ヤマハ、ディーアンドエムホールディングス、オンキヨー、ビクターなどが協賛会社として参加している。

 「エニーミュージック」は、インターネットにブロードバンド接続した対応オーディオ機器に、直接音楽を配信したり、関連サービスを提供するためのネットワークサービス/共通プラットフォームと位置づけられている。著作権管理技術には、ソニーが開発したOpenMGを、配信コーデックにはATRAC3を採用する。

 エニーミュージックは、ホームオーディオ機器向けのポータル、顧客管理/認証/課金/決済システムの開発や運用のほか、専用の共通端末のハードウェア仕様や、インターフェイス仕様などの仕様書作成、管理、共通デバイス開発などを行なう。また、マーケティングやプロモーション、ライセンス管理、カスタマーサポートも同社が担当する。

 「エニーミュージック」の仕様に沿ったハードウェアを各社が販売。仕様に基づいて製品化することで、異なるメーカーの機器でも、各ハードウェアのGUIや操作体系が統一され、メーカーの差を意識することなく、インターネット経由で楽曲の検索や試聴、購入が行なえる。

 「エニーミュージック」の音楽配信システムは、レーベルゲートの「Mora」を利用。Moraとシステム連携し、サービス開始当初は国内主要レーベルの約38,000曲が配信可能となる。月額利用料は315円で、サービスの利用には必ず利用登録が必要となる。初期登録費用は315円。

 同社では、ユーザーからの利用料徴収を中心に、楽曲販売手数料や対応機器販売会社からのライセンス料徴収などで、収益を上げていく予定としている。

 販売する楽曲の価格はシングルが158円から、アルバムは1,050円からで、価格はコンテンツ提供社やアーティストなどにより異なる見込み。また、音楽配信以外にもFM放送事業者などと業務提供し、各地域のFMオンエア中の楽曲情報がエニーミュージック端末で閲覧できる。さらに、HMVジャパンと提携し、CDのオンライン購入も可能となっている。

 5月20日のサービス開始にあわせて、ソニーとパイオニアがエニーミュージック端末を製品化する。今後は、ホームオーディオ機器のみならず、カーオーディオ製品や移動体通信機器などでもエニーミュージック対応端末の製品化を検討していくという。

<コメント>
昨秋の予定から遅れていたエニーミュージックのスケジュールがようやく明らかになった。楽曲料金のほかに初期登録費用、月額利用料が必要なこと、別途製品情報で紹介している対応製品も決して安くないことから、ユーザーの支持を得られるかどうかは微妙に感じられる。

関連リンク:エニーミュージックのサイト
       パイオニアの発表リリース
 
 
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