2004/09/02
米MSN、1曲99セントの音楽配信サービス開始
 
 米Microsoftは、有料での音楽配信サービス「MSN Music」のプレビュー版を米国向けに開始したと発表した。MSN MusicのWebサイトを通じて利用できるほか、2004年9月2日に正式版がリリースされる「Windows Media Player 10」からも直接、楽曲の購入などが可能。

 音声圧縮形式はWindows Media Audio(WMA)で、ビットレートは平均160kbps。当初は50万曲以上をラインナップしており、価格は1曲99セント。

 MSN Musicでは、EMIやSony BMG、Universal、Warnerなどの大手レコード会社や3,000以上のインディーズレーベルから100万曲以上の楽曲についてライセンス提供を受けており、毎週楽曲を追加していくとしている。1曲単位での購入だけでなく、アルバム形式での購入も可能。

 購入した楽曲は、Windows Media Player 10を利用して5台のPCで再生できるほか、最大7回までCDに記録することが可能。さらに、Creative Technologiesの「Muvo TX」、「Rio Carbon」「Dell Digital Jukebox」などWindows Media互換の70種類以上のポータブルプレーヤーにも対応する。

 MSN Musicで販売する楽曲は、アーティストやジャンルなどから検索可能。インテリジェントサーチエンジンにより、つづりの間違いも自動修正される。他のユーザーが書いたレビューやお薦めの楽曲についての情報を参照しながら探すことも可能となっている。

 さらに、ストリーミング放送の「MSN Radio」とも連動。MSN Musicが提供する無料の放送を聴きながら、気に入った曲がワンクリックでダウンロード購入できる。

<コメント>
以前から噂に上っていたMicrosoftによる音楽配信サービスが開始。MSNというポータル上で展開することは関連する音楽情報からダウンロードへの誘導を戦略として考えている他に、独占禁止法の懸念もあるのだろう。他の配信サービスを妨げる仕組みにはなっていないようだ。

関連リンク:米Microsoftの発表リリース
 
 
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