2004/010/06
オリコン、有料音楽配信サービスを2005年に開始
 
 オリコンは、有料音楽配信を目的とした100%子会社、オリコン・デジタル・ディストリビューション(オリコンDD)を設立したと発表した。

 ファイル形式はWMA、DRMはWindows Media Rights Management(WMRM)を採用。購入した楽曲は、WMRMに対応したポータブル・オーディオ・プレーヤーに3回まで転送可能。

 音楽配信サイトとしての最大の特徴は、「オリコンチャート」と連動した楽曲配信サービスを展開すること。また、過去のランキングデータを活用し、「思い出の楽曲」も販売するという。

 2004年12月に試験サービスを開始し、正式サービスは2005年1月から実施予定。

 なお、2005年1月の正式サービス開始時には、同社のWebサイトと、新聞社系情報サイトでサービスを提供。オリコンDDは各レコード会社やレーベルより、楽曲のDRM化、音楽配信、顧客サポート・管理などの業務委託を受け、手数料を売上計上する。

 また、ポータブル・デジタル・オーディオ・プレーヤーなどのハードウェアの販売も予定しており、最終的に業務委託手数料、ハードの売上、Webサイトでの広告収入が売上の3本柱になるとしている。

 参加予定のレコード会社は、ユニバーサルミュージック、東芝EMI、エイベックス、BMG ファンハウス、ワーナーミュージックジャパンなど十数社。

 同サービスのシステム構築やDRM処理などについては、Jストリームに一部業務委託するとしている。

<コメント>
音楽情報提供会社として最大手であるオリコンが音楽配信サービスを提供することは、ECサイトとしての魅力を考えた場合は理想的な組み合わせと言える。ただ、配信には各レコード会社や権利者の協力が欠かせず、オリコンへの信頼感が成功の鍵となるだろう。

関連リンク:オリコンの発表リリース(PDF)
 
 
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