米AT&T Wireless Services, Inc.は、携帯電話機を使って約75万曲の音楽データを購入できる音楽配信サービス「AT&T Wireless mMode Music Store」を発表した。
ユーザーは、携帯電話機を使って好みの楽曲の選択と購入手続きを行う。決済済みの音楽データ自体は、携帯電話網ではなくブロードバンドなどを使ってパソコンにダウンロードする仕組み。
ダウンロードするファイル形式はWMAを採用。ストリーミング音声の再生とGSM(global system for mobile communication)、GPRS(general packet radio service)に対応した携帯電話機では、選択した楽曲をサンプルとして30秒間聴くことができる。
AT&T Wireless mMode Music Storeは同社の音声認識技術を利用した検索サービス「Music ID」と連携している。
たまたま耳にした音楽を気に入ったユーザーは、その途中で通常に電話をかけると同じように携帯電話網を通じてサーバに数十秒の音声を転送する。するとサーバが音声認識を行って、楽曲名、アーティスト名、楽曲を購入するためのリンクなどの情報を含むテキスト・メッセージを消費者に送り返す。
価格設定は、1曲当たり0.99米ドル、アルバムは9.99米ドル程度。課金は携帯電話の月額利用料に追加する形か、クレジット・カードによる決済で行う。
<コメント>
音楽配信サービスでは先行している欧米だが、携帯電話に関しては圧倒的に遅れている。その差を埋めるため、楽曲の選択と決済のみを任せてパソコンと連携する仕組みとなったという印象。
関連リンク:米AT&T Wirelessの発表リリース |