2005/02/15
Microsoft、Nokiaと携帯電話向け音楽配信で提携
 
 米Microsoftは、携帯電話関連イベント「3GSM World Congress 2005」で、携帯電話向けの音楽配信事業でNokiaと提携すると発表した。

 MicrosoftとNokiaは、デジタル音楽配信事業で長期にわたる協力関係を築く。Nokiaの携帯端末では、音楽コーデックとしてWindows Media Audio(WMA)、著作権保護機能としてWindows Media Digital Rights Management 10(WM DRM10)、転送プロトコルとしてMedia Transfer Protocol(MTP)を採用する。

 Microsoftは、PC向けメディアプレーヤーソフトの「Windows Media Player」で、携帯電話関連の技術の標準化を進める業界団体「Open Mobile Alliance(OMA)」のDRM技術をサポートするほか、WMPのプラグインで音楽コーデックのMPEG AACをサポートする予定。

 Nokiaは米Loudeyeと協力し、OMA DRMとAACを採用した携帯電話向けの音楽配信サービスを立ち上げ、キャリア向けにプラットフォームを提供する。一方Nokiaの携帯電話でWMAやMTPをサポートすることで、PCからの音楽の転送のほか、Windows Media Playerを利用した配信サービスなどに対応できる。

<コメント>
このリリースの重要なポイントはWindows Media PlayerのAACのサポートとOMA DRMのサポート。独自技術への拘りを捨てて業界標準で音楽配信プラットフォームの主導権を得る戦略への転換を意図しているものか注目される。

関連リンク:米Microsoftの発表リリース
 
 
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