エイベックス・グループ・ホールディングスは、構造改革と共に発表した中期ビジョンの中で、音楽配信の高音質化を目的とした機関を設立すると発表した。
プロジェクト名は「High Definition Sound with TK」とし、High Definition Sound laboratory(HD Sound Lab.)を設立する。
小室哲哉氏をエグゼクティブ・アドバイザーに迎え、同氏とのパートナーシップのもと、音楽配信時代の高音質のあり方を研究・実験し、将来のあるべき姿を模索するとしている。
HD Sound Lab.は今後、24(32)bit/192kHzでのマスター音源を標準仕様とし、早期にフル・デジタル・プロセシングを行なうことを目標にする。
さらに、音楽ソースから配信、再生ハードウェアに係わる各企業と連携し、携帯電話を含む、ポータブルオーディオプレーヤーの総合的な高音質環境を整備するとしている。
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ブロードバンドが普及し、プレーヤーの記憶容量が増加の一途を辿る中で、その中で扱われるファイルがいつまでも128kbpsのビットレートである必然性は実はない。こうした取り組みが出てくることは音楽配信を成熟させる意味で期待される。
関連リンク:エイベックス・グループ・ホールディングスの発表リリース(PDF) |