2005/04/14
トヨタ、音楽配信も利用できる「G-BOOK ALPHA」を発表
 
 トヨタ自動車は、2002年10月より展開しているテレマティクスサービス「G-BOOK」のサービスを一新し、「G-BOOK ALPHA(ジーブック アルファ)」として、今後「G-BOOK ALPHA対応ナビゲーションシステム」搭載車にサービスの提供を開始すると発表した。

 通信モジュールは、KDDIと協力して、CDMA2000 1xEV-DO方式を採用。下り最大2.4Mbpsでの通信が可能となっている。

 データ通信を活かした音楽配信サービスに対応しており、暗号化された音楽データをハードディスク内に保存し、管理する著作権保護システム「G-DRM」を搭載する。

 自動車の出荷時に、あらかじめ10,000曲以上の楽曲がハードディスク内にインストールされ、ユーザーはライセンス(暗号を解除するキー)をネットワークからダウンロードして購入する。

 ポップミュージックからクラシック音楽まで楽しめる「G-SOUND」では、試聴(40秒・無料)も1曲3回まで可能で、ライセンスの購入価格は、1曲当たり、1日限定で30〜80円、無制限で100〜300円程度。

 楽曲データの追加更新は、定期的に無償配付されるメンテナンスCDを、ナビのCDドライブに挿入することにより簡単に行える。

 カラオケを楽しめる「AUTOLIVEカラオケ」では、1ヶ月間定額(700円程度)で、インストールされている曲を何回でも利用でき、追加更新はネットワークからダウンロードすることにより簡単に行える。

 「G-BOOK ALPHA」は、その他にも、事故や急病時に警察や消防に接続して緊急車両の手配を要請する「ヘルプネット」を標準装備(基本サービス)とするなど、さまざまな新機能が追加されている。

<コメント>
コンテンツ自体は先に配布しておき、暗号キーのみ配信するという方式は通信速度が遅かった時期に提唱されていた方法。普及しなかったのはコンテンツが手元にあることで何らかの方法により再生できてしまう可能性があることに抵抗があったためと見られていた。カーナビであれば、その危惧も少ないという判断か。

関連リンク:トヨタ自動車の発表リリース
 
 
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