2005/06/08
有料音楽配信サービスがP2P並みに普及しているとの調査結果
 
 米国の調査会社NPD Groupは、「iTunes Music Store」など有料音楽配信サービスが無料P2Pファイル交換ソフト並みに普及しているとの調査レポートを発表した。

 レポートは同社が米国で2005年3月に40,000の家庭内Windowsユーザーを対象に実施した音楽配信サービスの利用状況の調査に基づいている。

 それによると、利用者数では「WinMX」が210万世帯で最も多かった。2位はiTunesとP2Pファイル交換ソフト「LimeWire」の170万世帯で肩を並べた。有料サービスとしては、「Napster」が7位、「Real Networks」が9位にランクインしている。

 また、米国のインターネット利用可能世帯のうち、4%で有料音楽ダウンロードストアが利用されていた。これらの利用者の多くは30代以上(平均年齢33歳、平均世帯年収83,000ドル)で、若年層では他の年齢層と比較してP2Pファイル交換ソフトを利用する比率が高かった。

 一方、年齢層が高くなるほどP2Pソフトを使用するユーザーは少なくなっており、NPDでは「レコード業界が取り組んでいる著作権侵害訴訟の影響が大きい」と分析している。

<コメント>
日本国内の状況とは簡単に比較できないとはいえ、有料音楽配信サービスが普及せずP2Pが一般的という米国の状況の認識は変わってきつつあるようだ。それが確かであれば、投資意欲も高まりビジネスとして成長していくだろう。

関連リンク:NPD Groupの発表リリース
 
 
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