2005/07/12
矢野経済、ブロードバンド環境におけるコンテンツ利用意識を調査
 
 矢野経済研究所は、ブロードバンド環境におけるコンテンツ利用意識調査の結果を発表した。

 アンケートは同社の予備調査の中から、「日常的に音楽をきているユーザー」を対象に実施。音楽利用に関するアンケート調査として2005年3月12日から16日まで行なわれ、10代から50代以上の1,076名の有効回答を集めている。

 音楽を視聴する機器については、ミニコンポ、ラジカセ等が63.8%でトップ。カーオーディオ(44.7%)、パソコン(42.8%)、ポータブルMD(22.9%)、ポータブルCD(18.0%)、フラッシュタイプのデジタルプレーヤー(6.1%)、カセットプレーヤー(6.0%)、HDDタイプのデジタルプレーヤー(5.8%)、MP3再生機能付き携帯電話(4.1%)と続いている。デジタルオーディオプレーヤーの合計では11.9%。

 インターネット上の音楽配信サービスについては、購入経験有りが15.8%、サイト訪問経験あり(購入せず)が23.2%、利用経験無しが61.0%。

 購入経験者170人の利用サイトは、携帯電話向けサービスのKDDIの「着うたフル」とソニーミュージックのbitmusicが24.1%で並んでおり、3位はYahoo! ミュージックが18.2%。

 音楽配信サービスの便利な点については、自宅で購入できる(63%)、視聴してから購入できる(59.7%)、時間を気にしないで購入できる(52.7%)、1曲単位で購入できる(47.5%)などが上位に入っている。

 一方、不満点については決済時の個人情報漏洩(36.5%)、価格が高い(34.9%)、パソコンでしか再生できない(31.5%)、専用プレーヤーソフトが必要(26.5%)、CD-Rに保存できない(25%)などが挙げられている。

<コメント>
上記以外に発表の詳細な数字を見ていくと、男性の方が音楽配信サイトを訪問している率は高いが、女性の方が購入経験が高いなど興味深い結果が見て取れる。単純に数字だけで普及が進んでいないと述べるのは簡単だが、こうした動きに注目して普及への萌芽としたい。

関連リンク:矢野経済研究所の発表リリース
 
 
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