2005/08/19
東芝EMI、音楽CDに著作権保護を施した「セキュアCD」を導入
 
 東芝EMIは、音楽CDの著作権保護方式として新たに「セキュアCD」を導入すると発表した。

 PCで使用する際の著作権保護と使い勝手の向上を考慮したものとして、2005年8月31日に発売する一部タイトルから採用する。

 セキュアCDは、CDプレーヤーなどで通常の音楽CDと同様に再生が可能。ただし、CCCDと同様に、PCで読み込む際にいくつかの制限が設けられている。

 まず、PCに挿入すると自動的に専用ソフトが起動。同ソフトを使ってCD-DAデータの再生、HDDへのコピー、CD-Rへのディスク一括コピーが可能になる。

 HDDコピー時に選択できる圧縮フォーマットはWMAのみで、DRM保護付きのWMAファイルが作成される。CD-Rへのコピーは専用ソフトを使ったディスク一括コピーと、Windows Media Playerを使った曲毎のコピーが可能。ただし、いずれもディスクにあらかじめ設定されている回数だけとなる。

 作成したWMAファイルは、Windows Media Playerを利用してWMA DRMに対応したポータブルオーディオプレーヤーに転送が可能。また、カセットなどへのアナログ録音も行なえる。さらに、MDやDATなどへのデジタル録音については一世代のみコピー可能となっている。

 専用ソフトの対応OSはWindows XPのみで、64bit版WindowsやMac OSには対応していない。iTunesやMAGIQLIP2、SonicStageなどにも対応していない。

 なお、セキュアCDを採用したCDのパッケージには「パソコンでのご使用には制約があります」と表示する。

<コメント>
CCCDを辞めるレコード会社がある中、マクロビジョンの新しい技術を採用した音楽CDが登場。CCCDに比べるとCD-Rへのコピーやポータブルオーディオプレーヤーへの対応が進んでいる。もっとも、MacやiPodに対応していないという論説もあるだろうが、iTunes Music Storeもオープンして、PCを介して音楽を入手する方法はより普及しており、パッケージCDで対応する意味合いは薄れてきているかもしれない。改めてパッケージCDを購入する意味や音楽との接し方を見直す時期に来ているように思える。

関連リンク:東芝EMIのセキュアCDについてのページ
      マクロビジョンのフェアフリーダムCD技術についてのページ
 
 
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