2005/10/14
Apple、iTMSで1本300円の動画配信サービスを開始
 
 米Appleは、「iTunes Music Store」(iTMS)において、ミュージックビデオや短編映画などの動画コンテンツを、1タイトル1,99ドルで販売するサービスを開始した。日本のiTMSでは1本300円で販売される。

 これに伴いミュージックビデオのダウンロード機能を備えた「iTunes」の最新バージョン「iTunes 6」が公開された。対応OSはWindows 2000/XPとMac OS X 10.2.8以降。QuickTime 7.0.3が含まれている。

 この動画配信サービスは、合わせて発表されたビデオ再生対応iPodで再生可能な動画ファイルをiTMSから購入できるというもの。配信動画フォーマットはMPEG-4 AVC(H.264)で、音楽ファイルと同様にiTunes 6から動画再生対応のiPodへと転送できる。また、iTunes 6上でも再生が可能。

 DRMには、音楽配信と同様に「FairPlay」を採用。iPodへの転送は無制限で、5台までのパソコンで共有できる。再生できる期間についても制限がないが、CDやDVDへの書き込みはできない。

 用意されるミュージックビデオのジャンルは多岐に渡り、クラシックからマドンナ、U2、マイケルジャクソン、過去のヒットソングから最新のPVまで幅広く揃えるとしている。

 Pixarスタジオの短編は「Boundin」、「For the Birds」、「Geri's Game」、「Luxo Jr」、「Red's Dream」、「Tin Toy」を用意。

 さらに、ABCやディズニーとも協力し、テレビ放送された番組なども各1.99ドルで提供される。ただし、テレビ番組のダウンロードは米国内のみの提供になるとしている。

<コメント>
すでにカラー液晶搭載プレーヤーは珍しくないし、動画対応のものもいくつか見られたが、配信サービスとの連携はiPodが先行した形となる。静止画はデジカメ画像というユーザーの手元にあるデータを利用できるが、動画はまだユーザーの手元にある状態ではなく、配信サービスによって提供しなければプレーヤーの機能は利用されないという判断がなされたものと考えることができる。

関連リンク:アップルの発表リリース
 
 
ビジネス情報↑





Copyright©2000-2001 EMD.GR.JP All rights reserved.