ガーネットコネクションズ企画(以下、ガーネット)は、最高6Mbpsの高速DSL回線の実験サービスを東京都内・名古屋市内の一部地域にて開始したと発表した。
現在、多く使われているのはG.liteモデムと呼ばれ、下りで1.5Mbpsまでという企画上の限界があった。ガーネットが採用したのはフルレートADSLと呼ばれるG.dmtモデム。規格上の転送スピードは下り6Mbps、上り640Kbpsとなる。また、ガーネットでは都内において光ファイバーを用いた2.4Gbpsの超高速リング型ネットワークを構築しており、これをバックボーンとして運用する。
今回の実験サービスはガーネットの株主各社が提供するISPサービスが対象となり、実験に一般ユーザーが参加できるかどうかはISPによる。ガーネットの株主(とISPサービス)は以下の通り。
・三井物産
・Rhythms NetConnections Inc.
・住友商事
・ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC)
・フランステレコム(Global One)
・東京通信ネットワーク(東京電話インターネット)
・中部テレコミュニケーション(CTCN)
・ピーエスアイネット(PSINet)
・インターキュー(Inter-Q)
・三洋電機ソフトウェア(SANNET)
・エーオーエル・ジャパン(AOL)
・朝日ネット(ASAHIネット)
・エクソダスコミュニケーションズ(GOL)
・日本ユニシス情報システム(U-netSURF)
<コメント>
FTTHサービスが現実のものとなるにつれて、ADSLの通信速度が多少見劣りする面があり、その存在意義が薄れかけていたが、フルレートADSLによってその差はかなり埋まるものと見られる。実際の回線敷設のスケジュールなどからADSLとFTTHの共存はあり得るかもしれない。
関連リンク:ガーネットコネクションズ企画のサイト |