2001/01/30
NEC、VDSLを使ったブロードバンドアクセスシステムを製品化
 
 NECは既存の電話回線を利用し、オフィスビル・ホテル・マンションなどに、光ファイバーと同等の10Mbpsのインターネット接続を可能にするVDSLブロードバンドアクセスシステムを製品化した。製品はVDSLモデム(宅内側)「DATAX VTU EB」とVDSLコンセントレータ(センター側)「DATAX VC200T」からなる。
 VDSLはxDSLの中では最も高速な上り下り最大10Mbpsの規格。一方で通信距離が短くなければならないという短所があった。そのため、オフィスビルや集合住宅での利用が期待されている。
 今回の製品ではコンセントレータをオフィスビルや集合住宅のセンターに置き、ビルや集合住宅内の電話線に接続する。各フロアや部屋の方にモデムを配置し、電話線に接続すれば、コンセントレータとの間で最大10Mbpsで通信できるというもの。コンセントレータは20ポートを持ち、外部には光ファイバとのインターフェースも備え、より高速な回線でプロバイダーと接続することができる。
 この製品の最初の顧客は既に京王プラザホテルと決まっており、宿泊客に対して無料で高速インターネット接続サービスを提供する。サービス開始は2001年4月からの予定。

<コメント>
また新しいブロードバンド環境が出てきたと思いきや、あくまでビル内やマンション内での話。インターネットとの接続にはやはりバックボーンをどうするかにかかっている。

関連リンク:NECのリリース
 
 
インフラ情報↑


Copyright©2000-2001 EMD.GR.JP All rights reserved.