ソフトバンクグループのインターネット・インフラ事業統括会社ソフトバンク・ネットワークスは、電灯線通信システム開発を手がける英nSineと合弁会社を設立することで合意したと発表した。
新会社の名前は「エヌサイン・パワーネット株式会社」。資本金6000万円で2001年5月頃に設立の予定。
nSineの開発したチップセット「nPlug」を使ったアダプタを利用すれば、電源コンセントを経由して2.5Mbpsから最大40Mbpsのデータ通信が可能になる。
同様のチップセットはいくつかの会社が開発しているが、「nPlug」は単価数ドルという低価格が売り。 また電磁波エミッション規制「CISPR22基準」も既にクリアしているという。
ただし、「nPlug」の利用する1.5Mhzから30Mhzの周波数帯は現在のところ電波法の規制により日本国内では認められていない。
既に高周波帯域が電灯線通信に開放されている米国、近々開放される見通しの欧州の動向から、新会社の本格事業スタートは来年以降になる。
<コメント>
既に各地域電力会社の実験が行われており、電灯線をデータ通信インフラとして利用するのはインフラ敷設コストから見ても有望。
当初は通信速度が遅いという問題があったが、高周波帯域の利用がそれを解決してくれる。関連する規制がこうした技術動向により緩和されることを望む
関連リンク:ソフトバンク・ネットワークスのリリース |