NTTドコモは次世代携帯電話サービス「FOMA」の概要を発表、当初予定していたサービス開始時期を延期することを明らかにした。
発表では2001年5月30日から9月30日までを利用者限定の試験サービスとし、本格サービスは2001年10月1日開始予定としている。
試験サービスについては5月10日前後から募集を受け付け、4,000契約程度で行う。サービスエリアは東京23区と横浜市、川崎市の一部。
端末はスタンダードタイプ、ビジュアルタイプ、データタイプの3種類が用意され、いずれも無償で貸与される。また、基本使用料は無料となるが、通信料は有料となる。
料金体系に関して、通話モードは現行のPDC方式の携帯電話と同程度、64Kデータ通信モードは通話モードの1.8倍、パケット料金は0.05円/パケットなどとなっている。
このうち、パケット料金に関しては本格サービス開始の際は月額定額制を予定しているとした。
また、本格サービス開始後の予定も一部明らかにした。 サービスエリアは2001年10月に都心から半径30km圏内、2001年12月に大阪･名古屋地区、2001年春に全国展開としている。
サービス内容については、iモードによる映像クリッピングサービス「iモーション」、音楽配信サービス「M-stage
music」、現行携帯電話とのデュアルネットワークサービス、国際ローミングサービスを順次追加していく。
なお、今回の延期理由について発表の中では準拠すべき世界標準であるIMT-2000の詳細仕様が3ヶ月ごとに修正されており、2001年3月確定の仕様を盛り込まなければならなくなったためとしている。
＜コメント＞
今週初めより報道されていたサービス延期を正式に発表した格好。内容ではパケット料金の月額固定制が目を引く。 ただし、音楽配信に関しては64Kデータ通信で行われる可能性もあり、ユーザーに魅力的な価格設定が実現されるかはまだ不確定。
関連リンク：NTTドコモの発表リリース |
