2001/05/10
ランゲートジャパン、TVのアンテナ線を利用した常時接続サービスを開始
 
 ランゲートジャパンは分譲マンションに敷設された共用のTVアンテナ線を利用したインターネットの高速常時接続サービスを開始する。 建物内で10Mbpsの通信速度を実現する。1本の同軸ケーブルにテレビ受信とデータ通信の機能を持たせる「Digital Way ver.2」をベースとする。

 サービス名称は「まるまる720」。バックボーンには無線接続か専用線を用意し、Digital Way ver.2のシステムを導入する。2001年8月から京都で試験サービスを開始する。 当初はキャンペーンとしてマンションへのシステム導入費用は無料とする。加入申込世帯へのサービス料金は初期費用が29,500円、月額費用が2,790円。

 Digital Way ver.2は関連会社のランゲートが開発した技術。ver.2から室内のアンテナ端子の変更が不要となり、マンション設備に一切手を入れることなくサービスが提供できるようになった。 Digital Way ver.2が利用しているのはUHFとBS放送の間の周波数帯。CATVやBS放送との併用も可能。マンション全体の新規コストが不要なため管理組合の了承は必要なものの1世帯の加入申込からでも対応が可能としている。

 また、同社では賃貸マンションやホテル、病院など設備のみ導入希望の法人向けサービス「まるまる10」も用意している。

<コメント>
ブロードバンドインフラも集合住宅、とくに既存物件では各戸への敷設の問題がある。これまでHomePNAや無線LAN方式が登場しているが、TVアンテナ線はローカルのケーブルモデムの印象か。 他の規格に比べてコストの面で苦戦が予想され、接続も組み合わせたサービスとしてどこまで展開できるか注目したい。

関連リンク:ランゲートジャパンのサイト
 
 
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