丸紅、三菱地所、東京建物の3社は共同で新会社「株式会社つなぐコミュニケーションズ」を設立し、マンション専用の高速インターネット接続サービス事業に参入すると発表した。
つなぐコミュニケーションは2001年1月に丸紅が設立した企画会社に三菱地所と東京建物と資本提携し資本金を10億円に増資する形で設立した。
出資比率は丸紅が60%、三菱地所と東京建物が20%ずつ。今後も広く資本提携・業務提携を呼びかけていくとしている。
新会社はインターネット対応としてインフラの整っている新規物件に比べて既存マンションはIT化の遅れによる「デジタルデバイド」が深刻化していくとし、
2005年度には新築既存マンション合わせて60万世帯(約1万5千棟)へのサービス提供を目指すとしている。
また、通信事業者、機器メーカーに対して「キャリアフリー」「メーカーフリー」の立場を利用してサービスを提供していくとしている。
これは案件に応じて通信インフラ(事業者)をxDSL、光ファイバー、FWAと使い分け、柔軟にサービスを提供することを意味する。
同様にマンション内もHomePNA、無線LAN、xDSL、ケーブルモデムなどを使い分けていく。
導入に当たっては管理組合の負担を無くし、マンション生活者に有益な生活情報を提供するサービスも合わせて展開していくとしている。
現在までに丸紅のファミールシリーズマンション16棟に対して試行サービスを行っており、2001年5月から本格サービスを開始する。
<コメント>
集合住宅向けのブロードバンドサービスも大手企業の参入により本格的になってきた。 「キャリアフリー」「メーカーフリー」の立場を強調しているのは、デベロッパー最大手の大京がNTT-MEと提携して事業展開していることを念頭に置いていると推察される。
関連リンク:つなぐコミュニケーションズの発表リリース |