モバイルインターネットサービス（MIS）は、IEEE802.11bに準拠（通信速度最大11Mbps）した独自の街角無線インターネット技術を確立と実証実験の開始を発表した。
MISの街角無線インターネットは、従来の無線接続では困難とされていた高速移動時でもデータ通信がとぎれないハンドオーバー性能（モビリティ）、
不正アクセスなどを防止するユーザー認証（セキュリティ）を兼ね備えた世界で初めての技術であるとしている。 完全なインターネットアクセスであるため、インターネット本来の高信頼性が生かせ、Webやメールなどインターネットすべてのアプリケーションが利用可能となっている。
また、独自網を使わないことで設備投資コストを低く抑えることができ、既存のコーヒーショップ、ファーストフードレストランやホテルのロビー、空港など公共施設などに速やかに導入することが可能としている。
既に本サービス開始を前提に無線基地局の設置から運用の実験を都内で開始しており、今後数千人規模で機器貸与も含む無料モニター募集も予定している。
MISは、FTTH事業を手がける有線ブロードネットワークスと無線ルータの開発を行ってきたルートにより設立された企画会社。
事業化の方向としては街角無線インターネットのプラットフォームに特化し、バックボーン、ISP機能、デバイスの開発・製造はパートナーと分担していく方針。
＜コメント＞
これまで屋内の通信技術として扱ってきたIEEE802.11bの技術が屋外に出ることで、いきなり携帯電話やPHSと競合する通信インフラとなる可能性が出てきた。
これまでのインターネット技術を利用するため技術的な障壁は少なく、通信速度も速い。あとはアクセスポイントの数が普及の鍵となるだろう。
関連リンク：モバイルインターネットサービスの発表リリース |
