ヤフーは個人向けにADSLを利用した高速インターネットサービスと会員向けにブロードバンドコンテンツを集めたポータルサービスを提供するブロードバンド関連総合サービス「Yahoo!
BB」を開始すると発表した。 サービス予約受付は2001年6月20日より同社のサイト上で開始となる。
ADSL接続サービスを開始するに当たって、ヤフーとソフトバンクグループ各社の共同出資により2000年5月に設立していたエックステージ株式会社を「ビー・ビー・テクノロジー株式会社」と社名変更、
実際のADSLインフラの提供と管理、技術開発およびサポートはBBテクノロジーが担当する。
BBテクノロジーは2001年末までに全国世帯の70%以上をカバーするNTT局間にギガビットの回線を敷設し、ギガネットワークを構築する。
これにより提供されるADSL接続サービスは下り最大8Mbps、上り最大900kbpsの高速インターネット接続環境を実現するとしている。
接続サービスの料金は、電話重畳のタイプ1、電話非重畳のタイプ2共に常時接続で月額990円。タイプ1で同時に申し込むプロバイダー料金が月額1,290円としている。
その他、ADSL専用モデムとスプリッターのレンタル料金が月額550円、買い取り価格は24,600円となっている。
初期費用はモデム、スプリッター取り付け工事費8,800円がかかるが、サービス開始キャンペーンとして先着100万名は無料となる。
(その他、NTTの回線料金がタイプ1は月額187円、タイプ2が月額2,062円、初期費用としてNTTの契約工事費3,600円が必要となる)
「Yahoo!BB」のポータルサービスについては、コンテンツ配信プラットフォームであると同時に課金・決済代行のプラットフォームとしても機能していくとしている。
既にコンテンツ提供検討企業として85社の名前が並んでいる。
<コメント>
ADSLを初めとするインフラ事業はその初期投資コストに比べて収益の低さから苦しい経営を余儀なくされている。
収益を上げようとコンテンツに代表される付帯サービスを展開しようにもその費用やノウハウも困難な側面がある。 今回のヤフーのサービスはコンテンツのノウハウと蓄積があるだけに見通しは他社よりあるように思える。課題はインフラ敷設の部分だろう。
関連リンク:ヤフーの発表リリース |