KDDIはFTTHによるブロードバンド事業の具体的な展開を発表すると共に、商用開始に向けサービス・技術の検証およびビジネスモデルの確立を図るため、トライアルを実施すると発表した。
KDDIではFTTHをベースとして、携帯電話との連携、ITSの活用などKDDIグループのシナジーを生かしながら、コンテンツプロバイダやビジネスパートナに対し最適なコンテンツ流通環境を提供するとともに、
ユーザーに対し、低廉な料金で充実したブロードバンドサービスを提供するとしている。
具体的なサービスとしては、FTTHのフルサービスとしてIP電話やVOD(ビデオオンデマンド)、教育サービス、音楽やカラオケなどの配信、
行政、福祉、地域情報、生活支援などの生活Naviサービス、セキュリティサービスなどをあげている。
また、モバイルとのサービス連携、ホームゲートウェイを配備した家庭内ネットワークとIPv6の普及に伴う情報家電を利用した生活に密着したサービス、nonPCユーザ向けにSTB(セットトップボックス)の提供なども表明している。
トライアルに関しては2002年3月からの6ヶ月間、場所は東京都文京区と愛知県豊田市の計500世帯を予定している。
・VoIPによる高品質なIP電話サービス
・最大100Mbpsの超高速インターネット接続サービス
・ビデオオンデマンドを中心とした高画質映像の提供
・ビデオチャットなど、高画質双方向サービスの提供
・auとの連携によるポータル、コンテンツの共有
・地域情報、生活支援サービスなどの生活に密着した情報を提供する生活Naviサービス
・音楽配信、ミュージックビデオ、カラオケなどの音楽サービスの提供
・ネットを利用したホームセキュリティサービス
これらのサービスに併せてホームゲートウェイ、セットトップボックス、電話機、カメラ・マイク、情報家電等の提供を予定している。
トライアルに関しては料金は無償となる予定。
<コメント>
周りに遅れてはならじと出されたFTTHに関するリリースといった印象。今後のネット社会の到来で実現が模索されるサービスがすべて入っており、これをリリース通りに提供するにはかなりの体力が必要となるだろう。
関連リンク:KDDIの発表リリース |