米Paradyneは、従来のADSL規格よりも遠距離まで一定の帯域を確保できるReachDSL技術を採用したDSLモデム「HotWire 6350 ReachDSL」がJATEの認証を取得したと発表した。
ReachDSL技術は、利用周波数帯を160kHzと低く設定することでADSLよりも減衰率を抑えることができ、信号の到達距離を伸ばすことができる。また、距離やノイズの影響を受けにくく、下り速度640〜960kbpsで安定した通信を可能にすることも特徴。
Paradyneでは全世界で既に10万ポート以上のReachDSLソリューションを出荷しており、今回JATEの認証を受けたことで日本国内での展開を開始する。
既に販売代理店であるSONET経由でJANISネットワーク(長野県協同電算)に導入されている。JANISネットワークではNTTの交換局から3km以上離れた顧客でも良好なネットワーク環境が実現されているとしている。
<コメント>
一気に普及の兆しが見えているADSLも到達距離の問題があり、大都市圏では問題にならないものの地方ではサービスできない地域も少なくない。
回線速度は遅くなってしまうが、日本に於いては定額サービスこそ重要であり、通信分野でも国土の均衡ある発展は求められている。
関連リンク:Paradyneの発表リリース |