日本電気(NEC)と松下電器産業(松下電器)、松下通信工業の3社は、携帯電話端末分野における、技術・製品面での強化を狙った開発協業を行うことで合意したと発表した。
両社は合意に基づきグローバルな事業拡大に向けて、携帯電話端末分野において、技術の標準化、要素技術開発やソフトウェア開発、製品の評価など、開発における広範な連携を検討していくとしている。
具体的な合意内容は以下の通り。
・第3世代携帯電話端末のアーキテクチャーの共同規定化及びアプリケーション・ソフトウェア等の共同開発
・モバイル融合(AV機能など)新市場における新端末の共同開発
・製品投入時の評価試験における協力
・2.5世代のGSM/GPRSから第3世代も含む、必要に応じた製品の相互供給
なお、今回の提携による開発成果は他のメーカ−にもオープンにしていく予定としている。
<コメント>
現在の国内市場における首位と2位の企業の提携と言うことで意外な印象を受けるとの報道もあるが、世界的な市場で見れば国内メーカーの決してシェアは高くない。
また世界的には第3世代携帯電話事業は延期となっているし、これまで進んでいるとされてきた国内に置いてもIMT-2000がこれまで同様のビジネスを維持できるか疑問の声も徐々に挙がってきており、
携帯電話事業は更なる効率化を求められている。その意味も含め、インフラ情報に掲載するもの。
関連リンク:松下電器産業の発表リリース |