2001/08/27
つなぐネット、既存分譲マンション向けブロードバンドサービス発表
 
 つなぐネットコミュニケーションズ(つなぐネット)は2001年9月1日より、既存分譲マンション向けのブロードバンド常時接続サービス「e-mansion(イー・マンション)」を本格的に開始すると発表した。

 e-mansionは、既存分譲マンションに特化した月額定額制のインターネット・サービス。メールアドレス5個、ホームページ容量50MBまでが標準メニューとなっており、棟内の回線速度に応じてメニューが設定されている。 居住者は、マンション毎に3つのメニュー(HomePNA/VDSL方式:128kbps / 1Mbps / 10Mbps、イーサネット方式:1Mbps / 10Mbps / 100Mbps)から任意に選択できる。月額料金は以下の通り。
 ・em-0 (128kbps):1,900円
 ・em-1 (1Mbps):2,900円
 ・em-10 (10Mbps):4,900円
 ・em-100 (100Mbps):6,900円
 別途事務手数料が3,000円、工事費負担としてHomePNA/VDSL方式で17,000円(モデムレンタルの場合はem-0/1で月額¥500、em-10で月額¥700)、イーサネット方式で36,000円が必要となる。
 これまで棟内では単一なサービスしか選べなかったが、つなぐネットが独自に開発したルーター(ビジネスモデル特許出願中)により各居住者のニーズに応じてサービスが選べるようになると同時に、居住者毎の将来的なアップグレードが可能となっている。
 また、センター機器設置工事や回線の引き込み工事に関する費用はすべてつなぐネットが負担するため、合意形成が必要となる管理組合でのコスト負担は一切ない。導入後も利用者のみが料金を支払う体系のため、非利用居住者はコスト面で一切の負担がなくなっている。

 つなぐネットでは、9月の本格サービスの開始に先立ち、2001年初めより首都圏のマンションで本サービスの先行導入として様々な検証を行っており、現在130棟、15,000世帯へのサービス導入を進めているとしている。

 つなぐネットは大手デベロッパー3社(丸紅、三菱地所、東京建物)により設立されたマンション向けブロードバンド通信会社。 3社合計では、年間約8,000戸の新築マンションを供給しており、既存マンションでは3社傘下の管理会社を合計すると約14万戸の規模となる。つなぐネットでは、2005年には60万世帯のユーザー獲得を目指しすとしている。

<コメント>
集合住宅は共用部分の使用などで新たにブロードバンドに必要な回線の敷設が難しく、また新規のマンションもインターネット対応を謳っていながら十分に生かしているとは言い切れない状況がある。 今回の発表内容は目新しい技術はないものの、そうした状況を踏まえたサービスとなっており、今後の集合住宅向けネットサービスの基準となるだろう。

関連リンク:つなぐコミュニケーションズの発表リリース
       e-mansionのサイト
 
 
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