米Rainmaker Technologiesは、既存の一般家庭向けCATVケーブルを利用して10Gbpsという高速データ通信を実現する技術を発表した。
Rainmakerはファブレスの半導体開発会社であり、「Wavelet Engine」というデータ変調に関する特許技術によってCATV局施設内と利用家庭の両端に接続するためのモデム用チップを開発したというもの。
また、このデータ転送速度での有効距離を「few thousand yards（数km）」としている。
この技術を利用することによりCATV局は局側と各家庭にモデムを設置するという少ないコストによって光ファイバー並みのブロードバンドサービスを提供することができるとしている。
ただし、具体的な製品やサービスの実施などについては未定。
なお、Rainmakerでは「Wavelet Engine」技術は電力線や電話回線、無線LANにも有効としている。
＜コメント＞
いきなり桁が大きすぎてイメージしづらいインフラ技術。CATVケーブルを対象にしているところが最もインフラとして普及しているアメリカらしい。
本当に実現できる技術なのか、実現できたとしてその帯域を何に使うのかがポイントになりそうだ。
関連リンク：Rainmaker Technologiesの発表リリース |
