アッカ・ネットワークス（ACCA）は、2001年7月末から実施している、最高速度下り8Mbpsの高速ADSLサービスの評価試験の結果を公表、順調に進行していることから2001年9月中旬からのサービス開始を改めて発表した。
今回の評価試験はACCA社内の試験設備を使用し、日本市場向けに開発されたADSL規格「G.ｄｍｔ AnnexC」の機器の評価・検証等を目的に実施したもの。
具体的には、「ラインシミュレーター」と呼ばれる擬似的に電話加入回線を作る装置を使用し、伝送速度がどの程度距離の影響を受けるかを評価するために、回線距離約4kmまでのDSLリンク速度を測定した。
その結果、下り速度は回線距離1.6ｋｍまで8Mbpsでつながり、その後徐々に速度が低下し、回線距離2.4ｋｍで約5Mbps、3ｋｍで約3Mbpsとなった。上り速度は距離による影響を受けにくく、回線距離約4kmまででも700kbps以上でつながった。
また、8Mbpsサービス（G.dmt）と現行の1.5Mbpsサービス（G.lite）を比較すると、すべての回線距離でG.dmtのDSLリンク速度の方がG.liteを上回っている。
G.ｄｍｔ AnnexCはISDNの敷設が進んでいる日本市場向けに開発されたISDNの干渉に強いADSL規格。同じフルレート規格にはG.dmt AnnexAがあり、世界的には主流となっておりYahoo!BBでも使われているが、ISDNとの干渉には弱いとされている。
＜コメント＞
Yahoo!BBのサービス開始を前に、同じ8Mbpsのサービスを確実に開始できることをアピールするための発表と見られる。
関連リンク：アッカ・ネットワークスの発表リリース
試験内容の詳細に関するアッカ・ネットワークスの発表リリース |
