2001/09/03
NTTドコモ、FOMAの正式サービスを発表
 
 NTTドコモは、2001年5月30日から試験サービスとして開始していた第三世代移動通信サービス「FOMA」を予定どおり2001年10月1日より本格サービスを開始することとし、総務大臣にFOMAサービス契約約款の認可申請ならびに料金表の届出を行ったことを発表した。

 FOMAサービスの内容は、音声通話、64kデジタル通信を利用したTV電話、下り最大384kb/s、上り最大64kb/sのパケット通信、上り・下りとも64kb/sの回線交換方式のデータ通信、 FOMA端末間の短文テキスト送受信が可能なショートメッセージ、音声通話とパケット通信の同時アクセスが可能なマルチアクセス。
 付加サービスとして下り最大384kb/sの高速アクセスによるiモードサービス、最大全角5,000文字まで送受信可能となり静止画(GIF、JPEG)やメロディ(MIDI)も添付可能なiモードメール、 パソコンなどに端末を接続して、インターネット接続(64Kデータ通信/パケット通信)やメールサービスが利用可能なmoperaサービスがある。その他、留守番電話、転送でんわ、キャッチホンなどは現行と同等のサービスが提供される。

 料金体系は基本使用料と通話料、および各種割引サービスと付加サービス料からなる。通話料の中には通話モード、64kb/sデジタル通信モード、パケット通信モード、ショートメッセージ通信モードが含まれる。
 基本使用料は総合利用プランで最低月額3,900円から、データ専用プランは月額2,200円。パケット料金はパック利用なしで0.2円/パケット、3種類あるパックの中で最も大きいパケットパック80は、40万パケットまで定額8,000円で超過分は0.02円/パケット。
 また、期間限定で特別料金が設定され、2002年3月末まで契約事務手数料を無料化し、各プランで無料通信分を1000円追加する。

 当初のサービス地域は、おおむね国道16号線内(都心から半径30km圏内)となり、2001年12月に京阪神主要エリア、名古屋市、南関東主要エリア、2002年春に全国主要都市、北関東主要エリア及び甲信越の一部まで拡大される予定。

 提供される端末は試験サービスで用いられているものと変わらず、スタンダードタイプ(FOMA N2001)、ビジュアルタイプ(FOMA P2101V)、データタイプ(FOMA P2401)の3種類。

 今後予定されているサービスとしては、2001年内にiモードによる映像クリッピングサービス、2001年春に映像配信サービス <M-stage visual>、音楽配信サービス <M-stage music>、 2002年夏に現行携帯・自動車電話との使い分けが可能になるデュアルNWサービス、実施時期未定の国際ローミングサービスがある。

 なお、FOMA試験サービスについては、本格サービスの提供に伴い、2001年9月30日もって終了となる。

<コメント>
ようやくFOMAの正式サービスの発表。試験サービスで通信料金の問題がクローズアップされたため、思い切ったパケットパック料金を打ち出している。 ただ、0.02円/パケットでは4分の楽曲ファイルの通信料金は660円見当になり、音楽配信サービスにはこの料金体系では不十分であることを付け加えておく。

関連リンク:NTTドコモの発表リリース
 
 
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