2001/09/13
NECとモスフード、DSRC応用の実証実験
 
 NECとモスフードサービス(モスフード)は、モスバーガー江ノ島店において、ETCで使用されている無線通信システム「DSRC」を応用したキャッシュレスドライブスルーの実証実験を2001年9月25日から共同で実施する。 営業中の実店舗を使ったDSRC応用システムの実験は、国内初の試み。

 DSRC(狭域通信:Dedicated Short Range Communications)は5.8GHz帯のアクティブ双方向無線通信。データ通信速度は、1Mbs(ASK変調方式)もしくは4Mbps(QPSK変調方式)。 2001年3月30日より、日本道路公団千葉地区と沖縄地区、首都高速道路公団の一部でETC(有料道路ノンストップ自動料金支払いシステム:Electronic Toll Collection System)のサービスが開始されている。
 また、DSRCのETC以外の利用については既に関係法令の改正・施行が行われ、法的な環境も整備されている。

 今回の実験では、自動車に搭載されたカーナビなどの車載端末から、DSRC無線通信によって商品の注文/決済を行う他、車載端末への地域情報の提供や、 大容量データ配信(音楽ダウンロードなど)など、様々なサービスができるようになっている。さらに、車の中から家庭やオフィスと同じように、自由にインターネットへアクセスすることも可能となっている。

 また、実験システムはDSRC無線通信上でインターネットを利用するために必要なIP(Internet Protocol)の処理機能を実装していること、 また車を移動させながらでもサービスを利用可能とするために必要なハンドオーバ機能を実装していることを特徴としており、これらの技術についても検証を行う。

 なお、実験期間は2001年9月25日から28日までの4日間

<コメント>
これまで耳にする機会が少なかったが、既にETCでサービスが開始されていること、法的な整備が終わっていることなど、車載の移動体通信では有力なインフラとして期待できる。

関連リンク:NECの発表リリース
 
 
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