2001/09/20
KDDI、次世代携帯電話サービスの展開方針を発表
 
 KDDIは、次世代携帯電話サービスの概要とスケジュールを明らかにした。

 それによると、次世代サービスとしてGPS信号による高精度な位置測定が可能な「gpsOne」、64〜144kbpsで提供されるミュージッククリップなどの「動画配信」、次世代言語XHTMLを採用した世界標準規格「WAP2.0」を柱としている。

 その上で、2001年12月にまず、現在Javaサービス「ezplus」で用いている仕様をフェーズ2にバージョンアップし、サーバーと端末との間での通信を行なえるようにするほか、「gpsOne」をベースとしたナビゲーションサービス「eznavigation」、 「WAP 2.0」対応、MPEG4規格の動画配信サービス「ezmovie」を導入する。同時に現在14.4kbpsで提供しているEZwebサービスを64kbpsへと高速化する。

 次の段階として2002年4月1日より、最大144kbpsの高速データ通信を実現するCDMA2000 1xを全国主要都市で開始する。これに合わせて既にcdmaOneで提供していたgpsOne、動画配信、 WAP2.0等の次世代サービスを順次高速化する。 その際には1台の携帯電話でCDMA2000 1xとcdmaOneの両方に対応し、サービス開始当初から全国での利用を可能にする。

 また、2002年秋を目処に2GHz帯を使ったサービスや現在実証実験中のデータ通信専用の「CDMA2000 1xEV(HDR)」を導入していくとしている。

<コメント>
携帯電話サービスは全世界的な再編と共に大きな期待となっていた次世代サービスの延期や見直しが相次いでいる。その中で次世代サービスをインフラと切り離して展開するというのがKDDIの戦略。 この中では次世代サービスに必ず入っていた「音楽配信」が無くなっていることに注目したい。

関連リンク:KDDIの発表リリース
 
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