米QUALCOMM CDMA Technologies(QCT)は、最大伝送速度が2.4Mbpsのデータ通信専用方式「CDMA2000 1xEV-DO(HDR)」に対応したモバイル用チップセットの出荷を開始したと発表した。
提供するチップセットは、移動端末用の「MSM5500」と基地局用の「CSM5500」の2種類。
MSM5500は、現在出荷している最大伝送速度144kbpsの「CDMA2000 1X」方式にも対応するハイブリッドモードをサポートし、新たな機能も追加されている。
新たな機能には、短距離無線通信方式「Bluetooth1.1」のドライバソフト、位置検索機能「gpsOne」と「Snaptrack」、MP3再生機能「Qtunes」、MIDIベースのマルチメディア再生機能「Compact Media Extension (CMX)」などがある。
QCTは、米QUALCOMMの半導体部門子会社。これらのチップセットはアルプス電気、カシオ、富士通、日立、ヒュンダイ、京セラ、LG、サムスン、三洋電気、東芝など端末メーカー、基地局メーカーに提供されている。
<コメント>
現在、実現予定の移動端末通信インフラでは最も帯域の広い2.4Mbpsを提供するHDRはコストの安さからも期待されている。実際に音楽配信が提供されるかは分からないが、チップに再生機能が含まれるのが興味深い。
関連リンク:QUALCOMM CDMA Technologiesの発表リリース |