2001/10/18
ITU-R WP8F 東京会合ではIMT-2000の高度化と後継システムについて議論
 
 総務省は、2001年10月10日より16日まで、33ヶ国より約250名が出席し、東京において開催された国際電気通信連合(ITU)の第6回ITU-R WP8F会合の内容を明らかにした。

 この会合では、IMT-2000(第3世代移動通信システム)の高度化と後継システムについて議論が行われた。

 次世代となる第4世代移動通信システムについては、日本の提案した基本コンセプト(携帯電話システムと無線LAN等のシステムが連携し、2010年頃までに高速移動時に50〜100Mbps程度の通信速度を実現)が受け入れられ、今後このコンセプトを基に議論を進めることで合意された。

 今後、2002年6月にWP8Fによる勧告案として取りまとめられ、2003年に開催される無線通信総会においてITU勧告として承認される見込み、としている。

 また、IMT-2000無線方式については、W-CDMAに最大で8Mbps超のパケット伝送を下り方向で行うことが可能で同時に音声の伝送も可能なHSDPA(High Speed Digital Packet Access)方式を、 CDMA-2000には最大で2.4Mbps超のパケット伝送を下り方向で行うことが可能でパケット伝送と同時に音声の伝送も可能な1x EV-DV(1x Evolution Data with Voice)方式が勧告に追記することで合意された。

 WP8F(ワーキングパーティ8エフ)は、国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)第8研究委員会(SG8)の中で、IMT-2000の高度化及び第4世代移動通信について検討を行っている専門家会合。 現在は、2003年に開催される予定の無線通信総会(RA(Radiocommunication Assemblies)、研究委員会の上部組織)を目途に活動している。今回は第6回目の会合であり、第7回会合は2002年2月、ニュージーランドで開催される予定。

<コメント>
これまではさほど注目されなかったこうした会合も移動通信システムがインターネットのインフラとなり得ることで注目されるようになった。10年先の未来社会(のある面)が決められていく経緯を見ることができるのは興味深い。

関連リンク:総務省の発表リリース
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