2001/10/24
iTSCOM、最大30Mbpsを初めとするブロードバンド3コースを発表
 
 イッツ・コミュニケーションズは、ケーブルインターネットサービスを1コースのみから最大30Mbpsの通信速度を含む3コースにメニューを変更し、併せて料金の改定を行うと発表した。

 新設するコースは「かっとびワイド」、「かっとびプラス」、「かっとびジャスト」の3つ。

 「かっとびワイド」はヘビーユーザ向けに新設するコース。イッツコムが新しく提供する次世代型ケーブルインターネットサービスで、通信速度は下り最大30Mbps上り最大10Mbpsを実現する。 この新しいサービスを提供するためにイッツコムのネットワーク環境を光ファイバーケーブルと同軸ケーブルを組み合わせたHFC(Hybrid Fiber and Coaxial system)ネットワークに切り替えており、年度内には全エリアの半分が完了する予定。 これに合わせて、2002年春に一部地域よりサービスを開始し、その後、サービス地域を順次拡大していく予定としている。料金は未定で、オプションサービスであるファミリーパック(メールアドレスが最大5つまで登録、ホームページ10MBまで開設が可能)やダイヤルメールサービスを含み、新たにローミング(国内・国際)サービスも検討中としている。

 「かっとびプラス」は現在ケーブルインターネットを利用しているユーザーが自動的に変更となるコース。 通信速度は下り最大8Mbps上り最大256Kbps、月額の料金は5,200円から2,500円(モデムレンタル料700円別途必要)に値下げするとともに、ファミリーパックをセットにした。「かっとびプラス」は2001年11月1日よりサービスを開始する。

 「かっとびジャスト」は、ライトユーザ向けのコース。通信速度は下り最大512Kbps上り最大128Kbpsで、月額の料金は接続料,通信料込みで2,200円(モデムレンタル料700円別途必要)、メールアドレスは1つ設定できる。「かっとびジャスト」は12月1日よりサービスを開始する。

 イッツコムのケーブルインターネットサービスは、東急ケーブルテレビの社名で1998年4月にサービスを開始、この2001年10月末の契約者数は5万世帯を突破する見込み。集合住宅についても2001年9月末現在で約3,400棟、6万5千世帯が利用可能となっている。

 また、イッツコムではグローバルIPアドレス配布サービスについても2002年度中にはサービスが開始できるよう準備を進めているとしている。

<コメント>
通信速度から見て、「かっとびワイド」では先日年内に策定予定と発表されたばかりの規格DOCSIS2.0が採用されるものと推察される。ADSLに押され気味のCATVインターネットだが、これまでの実績と新技術でどこまで巻き返せるか注目される。

関連リンク:イッツ・コミュニケーションズの発表リリース
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