IEEE(米電気電子通信学会)の会員の1社でもある米Texas Instruments(TI)は、IEEEが2.4GHz帯で54Mbpsのデータ通信速度を実現する無線LAN規格「IEEE802.11g」の草案を承認したと発表した。
IEEE802.11gは現在普及しているIEEE802.11bと互換性を保ちながらデータ通信速度を引き上げることを目的に策定が進められていた次世代無線LAN規格。
この規格にはTIとIntersil、その他数社から提案が出されていたが、最終的には2つの異なる要素を組み合わせたものとなった。
変調方式は最大24Mbpsのデータ通信速度に対応するPBCC-22とCCK-OFDMに加え、オプションとして最大54Mbpsのデータ通信速度に対応するOFDMも採用された。
TIでは、同社の提案していたPBCC-22がIEEE802.11gの技術の1つとして採用されたことを受け、2002年中頃にはIEEE802.11g対応製品を出荷できるようにするとしている。
<コメント>
TIの技術を採用した最大22Mbpsの無線LAN機器は規格化に先駆けて先日メルコが発表していたばかり。実際の製品を発表し、自社の提案を規格化に有利に運ぶ戦術が見事にはまったようにも見える。
関連リンク:TIの発表リリース |