日本通信は、DDIポケットのPHSパケットデータ通信の大口利用(卸売り)を利用した一般コンシューマー向けデータ通信サービス「bモバイル・プリペイドサービス」を2001年12月1日から開始すると発表した。
「bモバイル・プリペイドサービス」は、PCMCIAタイプの専用データカードと1年間のつなぎ放題のインターネット接続料・データ通信料のパッケージをプリペイド方式で全国の家電量販店などを通じて販売される。
パッケージは"つなぎ放題接続"ができる時間帯の違いにより、「24時間プラン」、「ナイトプラン(20時〜翌朝8時)」、「ミッドナイトプラン(23時から翌朝6時)」の3種類。価格はいずれもオープンプライス。
通信スピードは、当初32kbps(ベストエフォート)でスタートするが、2002年春(予定)の128kbpsのサービス開始と同時に、現状の32kbps対応の端末を128kbps対応に無償でグレードアップ可能となっている。
また、ネットワークには「アクセラレーター機能」が搭載されており、bモバイル・プラットフォームに「アクセラレーター・サーバー」を追加することにより、Webベースのコンテンツを圧縮して受信可能される。
圧縮されるコンテンツとしては、HTML/XMLのテキストやGIF/JPEG画像などが対象となり、平均30%程度圧縮される。
日本通信によれば、これによりベストエフォート32kbpsの通信スピードを最大50kbps相当で、128kbpsサービス移行時には最大200kbps相当の通信スピードで利用することができるとしている。
bモバイル・データサービス は、DDIポケットの通信ネットワークを使い、日本通信のb-mobileプラットフォームを経由してインターネットに入るため、別途、他のプロバイダと契約する必要はない。
その代わり、メールサービス及びホームページサービスは提供されないが、他のプロバイダ利用しているメールアドレス(無料メール含む)をそのまま利用することができる。
<コメント>
高速データ通信が売り物のはずの次世代携帯電話の普及が進まない間に、DDIポケットの定額制データ通信サービスAirH"が人気を集めている。オープンプライスのため比較はできないが、当然AirH"を意識した価格設定がされているだろう。
データカードがPCMCIAタイプである点がネックだが、128kbpsにも対応できるなどモバイラーには十分魅力的と言える。
関連リンク:日本通信の発表リリース
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