2002/01/08
三菱電機、10Mbps高速電力線モデムを開発
 
 三菱電機は、米INARI社と提携、10Mbps以上の高速家庭内電力線モデムを共同で開発し、2002年春より北米ならびにアジア向けに発売を開始すると発表した。

 INARI社は米国で14万台以上の家庭内電力線モデムの製造・販売実績を持っており、三菱電機は共同で1.7MHz〜30MHzの高周波数帯域を使用した10Mbps以上の伝送能力を持つ電力線モデムを開発する。

 現在の日本国電波法では、この帯域での国内利用は許可されていないため、まず、2002年春に北米ならびに アジア向けに2Mbpsの電力線モデムの発売を開始する。

 日本国総務省では電力線の利用に向けて1.7MHz〜30MHzの帯域の規制緩和を検討しており、周波数帯の規制が緩和され次第、国内でも発売を開始する。

 電力線モデムは既存の電力線を使用し、住宅内のパソコン用配線が不要でコンセントにプラグを差し込むだけで高速インターネット接続が可能なため、これからの家庭内高速通信インフラの 重要な役割を担うものと期待されている。

 三菱電機では、将来、さらに高速の50Mbps電力線モデムの市場投入を計画しているとしている。

<コメント>
電力線を利用した高速データ通信は電力会社を中心に幾つかの実験が進められている。現在はノイズ対策や法的な規制により事業化には至っていないが、規制緩和をにらみ着々と準備がなされている。

関連リンク:三菱電機の発表リリース
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