有線ブロードネットワークスは、光ファイバー・同軸ケーブルを組み合わせた（HFC：Hybrid Fiber Coax）通信のフィールド実験を開始すると発表した。
このフィールド実験は、有線ブロードが既に音楽放送用に全国に敷設している同軸ケーブルをアクセス網の一部として活用するもの。HFC通信は技術的に最大30Mbpsの高速通信が可能となっている。
実験期間は、2002年6月1日から2002年8月31日。実験対象エリアは、東京都世田谷区内一部地域。
有線ブロードは、全国に約22万キロの有線音楽放送用の同軸ケーブルを保有しており、現在、不採算地域を中心に約50％のケーブルを撤去するプロジェクトを進行中。
光ファイバー・同軸ハイブリッド（HFC）通信の本サービス開始は2002年度内を予定しており、最大100Mbpsの超高速インターネット・サービス（FTTH）を補完する形で活用していくとしている。
＜コメント＞
FTTHはそのコストパフォーマンスで注目されたものの、実際のラインの敷設には障害も多く、進んでいない。現在敷設されている同軸ケーブルを有効に活用し、現実的な数字を積み上げていく戦略と捉えることができる。
関連リンク：有線ブロードネットワークの発表リリース |
