ホットスポットサービスプロバイダー5社と無線LAN関連ベンダー5社は、世界中どこに行っても簡単に無線LANを使ってインターネット接続ができるローミング環境を提供することを目的とした業界団体「Pass-One」を設立したと発表した。
Pass-Oneは、ホットスポットサービスに関わる各種の技術基準を定めるほか、参加するホットスポットサービスプロバイダーに対し、統合管理サービスを提供していく。
Pass-Oneは具体的な活動として、世界共通のサービス品質と手順を策定すること、実装する標準仕様を最小限に抑え、参加メンバーのネットワーク間における相互運用性を保証すること、参加メンバーへの支援などを挙げている。
また、サービス基準を満たしたホットスポットサービスプロバイダーには、「Pass-One」の認定マークを付与することでエンド・ユーザーへアピールしていくとしている。
設立メンバーは、ホットスポットサービスプロバイダーとして米Wayport、スウェーデンTele2、フィンランドWificom、カナダFatport、Open Point Networks社と無線LAN関連ベンダーとして米Symbol Technologies、米Nomadix、米Funk Software、スウェーデンService Factory、米TSI Telecommunication Services。
<コメント>
ホットスポットサービスは今年の流行キーワードになりそうだが、事業者によって接続方法が違ったり利用場所が異なったりといった状況が生まれつつある。欧米ではさらにその状況が顕著なため、こうした団体の設立となったと推察される。ここに日本がどう関わっていくのかが注目される。
関連リンク:Pass-Oneのサイト |