2002/06/14
アッカ、10Mbps ADSLサービスへのアップグレードを発表
 
 アッカ・ネットワークスは、2002年7月中旬より、現在提供している最大速度8MbpsのADSLサービスを下り最大速度10Mbpsへ無償で性能を向上させるためのファームウェアの提供を開始すると発表した。

 これは「S=1/2(エス・イコール・ニブンノイチ)」実装の新ファームウェアをNTT収容局内ACCA設備および宅内側モデムともにバージョンアップをすることにより提供が可能になるもの。

 この技術は、ITU-T G.992.1(旧称 G.dmt)に基づいた「S=1/2」による下り速度の拡張オプションを利用し、デジタル処理プロセスを工夫することにより達成されたもの。ユーザーは現在ACCAが提供している8Mbps対応レンタルモデム(富士通製ADSLモデム)を交換することなく、新ファームウェアをACCAホームページよりダウンロードしバージョンアップするだけで10Mbps対応となる。

 NTT収容局内アッカ設備の10Mbps対応は、7月中旬より東京23区内のサービスエリアからNTT収容局ごとに順次実施し、9月末までに全ての提供エリア(534NTT収容局)での作業を完了する予定。

 アッカでは引き続き、今秋にはエコーキャンセラ技術(仮称C.x(シー・ドット・エックス))で伝送限界距離の長距離化および全体的なリンク速度の高速化を実現するとしており、これにより、「下り最大速度 約12Mbps、最大伝送距離約7Km(線路長)かつ約500kbps速度上乗せを実現できる新サービス」を提供する予定。

<コメント>
FTTHまでの繋ぎと目されていたADSLサービスも技術の向上により、ある程度の期間、ブロードバンドのインフラを担うものとしての役割を期待されている。それによって技術向上も図ることができるという好循環を生み出している。

関連リンク:アッカネットワークスの発表リリース
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