ソフトバンク・グループは、下り最大12MbpsのADSL接続サービスである『Yahoo! BB 12Ｍ』の商用サービスを2002年8月12日から開始したと発表した。
『Yahoo! BB 12Ｍ』サービスは、距離や通信干渉などによる速度減衰にも強い下り最大12MbpsのADSL接続サービス。ユーザーの加入電話の回線状況に合わせて、「Annex. A.ex」､「Annex. A」､「Annex. C」の3種のADSL規格からユーザーの通信環境に最適なADSL規格を選択して提供する。
これにより、これまで距離や通信干渉などによる速度減衰でADSLの利用が極めて困難とされていた地域でのサービスの提供が可能となり、Yahoo! BBの提供エリアは格段に広がるとされている。
今回の発表は、7月1日より開始していた試験サービスを商用サービスとするもの。最終的にモニター申込者数5万人を超え、その結果、様々な通信環境や接続環境を対象とした実証実験を行うことができ、試験モニターの大半に通信速度の向上、及び接続距離の延長などの改善が見られたとしている。
料金は、ADSLサービス料が1,190円／月、コンボモデムレンタル費用が890円／月、ISPサービス料は『Yahoo! BB 8Ｍ』と同額1,290円／月。
なお、既存『Yahoo! BB 8Ｍ』サービス会員による『Yahoo! BB 12Ｍ』へのサービス変更については、準備が整い次第、申し込みの詳細について案内する予定としている。
＜コメント＞
発表こそ遅かったものの、結果的に最も早く12Mbpsの商用サービスにこぎつけたYahoo! BB。まだ規格上の問題等も抱いるのに加え、ユーザーがADSLの高速化を望んでいるかという面についても今後の推移が注目される。
関連リンク：ヤフーの発表リリース |
