2002/10/09
NTTドコモ、100Mbpsの無線伝送実験に成功
 
 NTTドコモは、第4世代移動通信システムに向けた無線アクセス実験装置による下り最大100Mbit/s、上り最大20Mbit/sの屋内信号伝送実験に成功したと発表した。

 この実験は、基地局装置と移動局装置から構成されている無線アクセス実験装置を用いたもの。

 今回の伝送実験に用いた無線アクセス方式は、「VSF-OFCDM(可変拡散率直交周波数・符号分割多重)」という技術。屋内・屋外或いは基地局設置密度などのエリア環境や、その時々の通信条件に応じて、同一の無線インタフェースで高速パケット通信を可能にする。

 第4世代移動通信システムについては、国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)においてビジョンの検討が進んでおり、国内でも総務省情報通信審議会答申において、2005年までの要素技術の確立及び2010年の実用化を目指した取り組みが始まっている。

 NTTドコモでは、今回の屋内での伝送実験成功を受け、今後はフィールドにおける実証実験の実施も視野に入れつつ、第4世代移動通信システムの無線アクセス方式の研究開発を引き続き推進していくとしている。

<コメント>
技術的な側面としては興味深いが、100Mbpsという伝送速度を何に使うか、また料金はいくらになるのか。そうした観点がないと決して普及はしないのは現在の第3世代携帯電話でも分かる通り。

関連リンク:NTTドコモの発表リリース
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