2002/10/31
三菱電機など、準天頂衛星システムの事業化を目指す新会社を設立
 
 三菱電機、日立製作所、伊藤忠商事、NEC東芝スペースシステム及びトヨタ自動車は、準天頂衛星システムの開発・利用の推進を図るために2002年11月1日に新会社を設立することに合意したと発表した。

 準天頂衛星システムは、複数の人工衛星を組み合わせてサービスエリアの天頂付近に、常に少なくとも1機の衛星を配置できるシステム。
 高仰角であるため、建物等による遮断が少なく、トンネル内などを除き100%に近い割合でサービスエリアをカバーすることができることから、高品質な移動体データ通信(数Mbpsの通信速度)や放送、測位などが可能になる。

 新会社名は新衛星ビジネス株式会社。準天頂衛星の強みを活かしたサービス内容を検討していく。

 更に、現在整備を計画している準天頂衛星システムは、その軌道の特性上、3機の衛星が北半球上と南半球上とに順次飛来することから、日本以外にも東アジアやオセアニアなどの地域へサービスを提供することも可能であり、将来的には各種サービスを広く海外で展開していくことも検討していくとしている。

<コメント>
久々に新しい通信インフラとして夢のある話。数Mbpsの通信速度が本当ならば、屋外ではどこでも受信できる音楽配信というサービスも十分対応可能だろう。

関連リンク:三菱電機の発表ページ
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