NTTドコモおよびNTTドコモグループ8社は、PHSサービスにおいて、対応アクセスポイントへのデータ通信が定額料金で利用できるサービス「@FreeD」(呼称:アットフリード)の提供を2003年4月1日より開始することについて、総務大臣に届出を行ったと発表した。
「@FreeD」は、64kbpsまたは32kbps回線交換方式によるPHSデータ通信サービス。無線通信部分にはドーマント方式が使われており、通信中に一定時間データ通信がない場合や電波状態が悪いときにダイヤルアップ接続を保ったまま無線回線を一時的に休止する。
ドーマント方式は情報の送受信が行われないときには電波を発信しないため、PCやPDAのバッテリー消費が抑えられ、ファイルのダウンロード中に無線回線が切断しても、自動的に再接続されたあとには切断された時点からダウンロードを再開できるなどのメリットがある。
料金コースは、月額4,880円の「定額月払プラン」と、年額48,000円の一括前払い「定額年払プラン」の2コース。
「@FreeD」対応予定のプロバイダは、@nifty、BIGLOBE、OCN、So-net、Panasonic、hi-ho、ぷらら、ライブドア、ZERO、ドリーム・トレインインターネット(DTI)、ASAHIネット、デオデオエンジョイネット、SANNET、リムネット、ReSET.JP、アルファインターネット、interQ、MEMBERS、BBplusの17社。
サービス開始にあたり、ドコモは「@FreeD」対応のデータ通信カード「P-in Free 1P」「P-in Free 1S」を販売する。これまで販売されていたドコモのデータ通信カードは「@FreeD」サービスでは利用できない。
端末の対応OSは、Windows 98/Windows Me/Windows 2000 Professional/Windows XP、Windows CE。
<コメント>
DDIポケットに大きく遅れて、ドコモもようやく定額PHSサービスを開始。特徴ある通信方式と割安な価格を打ち出してはいるが、通信エリアのサービスや端末の対応OSの少なさは気になるところ。
関連リンク:NTTドコモの発表リリース |