独立行政法人通信総合研究所(CRL)は、38GHz帯を使用し、622Mbpsの速度で伝送を行う、ポイント・トゥ・ポイント(1対向)方式の広帯域ミリ波加入者系無線アクセスシステム(Fixed wireless access: FWA)を実現したと発表した。
今回試作した38GHz帯ポイント・トゥ・ポイント方式FWAシステムは、変調方式に64QAM及び128QAMという伝送効率のよい方式を採用。
これに変調信号を4つ並列におくる4マルチキャリア化によって622Mbpsの伝送を実現した。
今回試作されたFWAシステムは、光ファイバに匹敵するような一般家庭への高速アクセスを実現するものとして期待され、今後同システムを用いた長期実環境通信実験を行い、普及に向けたシステムの特性を検討する予定としている。
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無線LANはWi-Fiという規格とホットスポットというインフラビジネスに注目が集まっているが、元々のラストワンマイルという家庭内への引き込みという課題を解決するソリューションとしてより伝送効率の高い技術が求められている。
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