2003/07/22
日本通信、公衆無線LANとPHSの統合サービスを本格的に提供開始
 
 日本通信は、開発中のPHSと無線LANの両方を簡単に利用できるツール「bアクセスWiFi」のベータ版を2003年7月22日よりU100シリーズのbモバイル・ユーザー向けにリリースし、定額ワイヤレス通信サービス・bモバイルでPHSに加え公衆無線LANも統合して利用できるサービスを本格的に提供すると発表した。

 「bアクセス」は、インターネット接続やbモバイルの増速サービスなどの設定ができるbモバイルユーザー向けユーティリティソフト。今回のバージョン「bアクセスWiFi」より、簡単にPHSと公衆無線LANを切替えて双方のネットワークを利用することができる機能が搭載された。

 公衆無線LANネットワークごとに異なるESS-ID、Wepキー、ユーザーID、パスワードなどの複雑な個別設定を行うことなく、また最新の公衆無線LANスポット情報もインターネット接続時に自動的にアップデートされる。

 対象となるユーザーはU100シリーズのユーザー。OSではWindows XP、ブラウザではInternet Explorer 5.5 SP2以降に対応している。Netscape対応版は今後開発される予定。

 日本通信は通信事業各社が提供する公衆無線LANサービスとの「無線LANローミングサービス」を、2003年3月のNTTコミュニケーションズのホットスポットを皮切りに、理経のBizPortal(東京・新宿区域中心)、JR東日本/日本テレコム、JR東海/NTT ME、みあこネット(京都地区中心)、FREESPOT(フリースポット)と推進しており、ローミング利用可能な公衆無線LANスポット数は1、300ヶ所を超えている(2003年7月1日現在)。

 bモバイルユーザーは「エリアカバレッジの広いPHSパケット通信」と「ブロードバンド通信が可能な公衆無線LAN」を個別の契約を行うことなく統合して利用することができるようになるとしている。

<コメント>
MVNOによりいち早くPHSに定額制を持ち込み、モバイルユーザーの支持を得た日本通信だが、その支持を維持するためには、より高速で定額制の公衆無線LANサービスも無視できない。今回のソフトと各事業者とのローミングによりモバイルユーザーの支持を維持していくことができるだろう。あとはハードウェアもPHS+無線LANカードのような形で統合して欲しいところ。

関連リンク:日本通信の発表リリース
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