IEEE(米電気電子通信学会)は、近距離における無線接続、いわゆるWireless Personal Area Network(WPAN)に関する最新の規格「IEEE802.15.3」を標準規格として採択したことを発表した。
IEEE802.15.3はマルチメディア、静止画像、オーディオコンテンツをホームネットワーク上で共有することを念頭に、免許を必要としない2.4GHz帯を使用、固定機器やポータブル機器との間のネットワークを構築する。
データレートは11、22、33、44、55Mbpsから選択することができ、実際のスループットは45Mbpsに達するとされている。
IEEE802.15.3を実装した機器は、アドホックに接続してP2Pネットワークを構築する。ネットワーク上のデータは、米国政府が定めた暗号規格「AES 128」で保護することもできる。
なお、既存のWPANである、BluetoothやWi-Fiとして知られる802.11規格の製品とも共存できるとしている。
<コメント>
ヤマハが発表したようなホームミュージック・ネットワークシステムに使われる技術のようだ。実際に製品化されるまでどのくらいかかるのか、それまでに存在した製品との接続性は維持されるのか課題は多そう。
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